世界初・市販用ランフラットの乗り心地を検証
掲載 更新 carview! 文:斎藤 聡/写真:ブリヂストン
掲載 更新 carview! 文:斎藤 聡/写真:ブリヂストン
ブリヂストンから第3世代のランフラットタイヤ、ポテンザS001RFTが発売された。ランフラットタイヤは、パンクして空気圧がゼロになったままでも安全に一定の距離を走行することが可能なタイヤ。現在は80km/hで80km走行可能なことがISO(国際標準化機構)基準にあり、これに準じた性能を備えている。
ランフラットタイヤには、ホイール内に中子と呼ばれるホイールをつけた中子型と、タイヤのサイドウオールに補強ゴムをつけたサイド補強型がある。中子型はタイヤに手を加える必要がないというメリットはあるのだがパンクすると路面の凹凸から来るショックが中子を通してダイレクトにボディ(ブッシュ類)に攻撃を与えてしまうという点が問題になっており、現在はサイド補強型が主流となっている。もちろんS001RFTもサイド補強型だ。
ランフラットタイヤのメリットは、パンクしたまま安全な場所まで移動することができることにある。加えてクルマに装備される5本目のスペアタイヤを無くすことで、年間5900万本(ブリヂストン調べ)のスペアタイヤを排することができるため、軽量化や省資源化、生産~焼却時までのCO2の削減にもなる。
逆にデメリットは、本来柔軟であってほしいサイドウオール部(内側)に補強ゴムを足してしまうため乗り心地が悪くなってしまうことと、タイヤ重量が重くなってしまうことがあげられる。この2点はサイド補強型ランフラットタイヤの開発当初からの課題であり、これをいかに克服するかがランフラットタイヤの未来を左右することになるだろう。
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